生まれやすいが消えにくい無駄
社会人になって、会社で部署を転々としていると、どの部署でも「これ何の役に立つんだろう?」と思う仕事がある。
もちろん、仕事をしていく中で「こんな意味があったんだ」と気づくこともあるが、「まじで無駄じゃないか」と思い、上司に協議した結果、なくなっていくものも結構ある。
例えば、「書類を管理するための管理簿」みたいなものが作られているケース。
もちろんその管理している書類を頻繁に見返すような時は、すぐ取り出したいものを取り出せるように管理しておく意味があると思うが、ほぼ見返さないような書類に、詳細な管理簿をつけているケースが結構あった。
後、この類の管理簿が乱立しているケースなどもある。
組織の方針が、若い頃は色んな部署で色んな分野の経験を踏ませるということもあって、色んな部署を転々としていると、似たような無駄が発生していることに気づく。
では、なぜそんな無駄だと思うものが放置されるかというと、おそらくこの手の無駄は「生まれやすいが消えにくい」ものだと思う。
ある書類に対して、その書類を管理するためのものを作ると、「じゃあ他の書類も同じ管理をしないとね」みたいな話になり、中身の重要度に限らず画一的に管理するといったようなことは、わりと発生しやすいと思う。
しかし、時が経ち担当者が変わり、「これ無駄じゃない?」と思っても、やめようとする時は「その管理が何に基づいてされているのか(例えば法律に基づいているものではないのか)」「本当に問題が起きないのか」など色々検討しないといけない。
それに担当者としては、特に無駄を削っても評価されないとなると、インセンティブも働きにくくなる。
そうなると、一度生まれた無駄は、中々削られにくかったりする。
もちろん何か新しいことをやる時は、仮説を持った上で「やってみることが大切」だと思うので、そういうトライから生まれた無駄は仕方ないと思う。
ただ、無思考に画一的な対応をした結果生まれてしまう無駄というのは、極力自分でも生み出さないよう気をつけないとな〜と思う。
なので、どんなものにおいても、「あっちがこうやっているから、こっちも同じようにやる」という風に、「個別に考えずに画一的な対応をしてしまうと、無駄が発生しやすい」ということは頭に入れておこうと、燃えないゴミ袋だけ大量に残ってるのを見て思った平日の朝でした。